ー草柳さんの活動はどんなものか教えていただけますか?

草柳:小坪でピザレストラン「自遊人処」経営のかたわら、自遊塾という自然をフィールドに子供達といろいろな体験をする教室を主宰しています。趣味はスノボ、サーフィンなど、自分自身が自然と親しみ、好きなことをして遊ぶことが大好きなので、子どもたちともその楽しさを分かち合えればと思って始めました。

―草柳さんのお店はピザ釜や看板などご自分やお知り合いのお手製のもが多いそうですね。

 

草柳;僕の生き方の柱は「遊び」なんです。ですから自遊塾という名前のユウは遊ぶのユウを使いました。遊びとは没頭、集中でき、いくらでも続けられるものだと思います。自ずと探究心も出てくる・・・このエネルギーが僕の活力です。

 

―なるほど、遊びのエネルギーがお仕事にも自然体験教室にも通じているということなのですね。

    では具体的にどんな教室を行われているのですか?

 

草柳:現在の活動は夏の富士登山と冬のスキーキャンプです。富士登山はただ辛いだけ・・・と言う方もいらっしゃいますが、頂上まで目指す、または自分で8号目までは行くんだだ!など、一緒に考えながら目標をやり遂げることを目的としています。スキーキャンプはスキーを共通テーマとしてみんなで遊びその中から集団生活の楽しさ大変さ、自分のできることを知って欲しいと思っています。夏冬に九通することは「自然とのふれあい」です。普段の生活場所と違った環境なのでこんな場所もあるんだなぁ、と感じてもらい自然の偉大さ、大切さを感じて欲しいです。たいてい2泊ていどの日程なので教えられることが少ないのが残念なのですがその分「感じること」を題字にしています。

 

―現代は意識して大人が手を貸さないと自然に触れる機会がなくなる傾向にありますが、子供たちは自然に接することでどんな変化をしていきますか?

 

草柳:山の上でも、雪の上でも天気がよければ「気持ちいい~」という子供がほとんどです。逆に天気が悪くなり、寒さや、冷たさを感じ、景色が見えなくて寂しい思いをしている子がほとんどです。しかし子供はダメならダメで何かしよう!という発想に切り替わります。そのことから「逆境に強くなっているなぁ」と感じています。また、よくも悪くも仲間と同じ体験をすることで、言葉には表しにくいすが、特殊な仲間意識が生まれていると考えます。

 

―自然の中では子供たちとのコミュニケーションは非常に大切ですし、意欲的に取り組む姿勢も重要だと思います。子供と接する時に大切にしていることをうかがいたいのですが。

 

草柳:まずは、子供の話をよく聞くようにしています。自然の中には、美しい、珍しいなどたくさんの「もの」がありますから。僕も楽しく過しますが、とになく子供を主体に活動しています。また、自然には二つの顔があると思います。一つは包んでくれるような優しい顔・もう一つは突き放すような厳しい顔。僕はこの二つの顔をできるだけ見極め、雲一つない快晴なら楽しく遊ばせる。雨が降りそうなら雨に濡れないような準備をする。ただし快晴でもお日様がぎらぎらしていれば帽子をかぶらせたり水を飲ませたりします。要するに子供だけでは判断できないであろう事を大人としてできるだけスマートにフォローできればと考えています。 

―ありがとうございました。