―まずはじめに「湘南子育てライフ」について教えていただけますか?
中山:・「湘南子育てライフ」は、逗子・葉山から平塚までの湘南エリアで暮らす、主に小さな子どもを持つ子育てファミリーを対象としたフリーマガジンです。年4回の季刊で、主に幼稚園や保育園などを通じて配布しています。創刊して3年目で、先日10号目を発刊しました。その号では、巻頭で逗子・葉山を特集しており、ワクワクしあわせごはん隊である桑原さんをご紹介させていただきました。
―創刊3年ということは以前は他のお仕事をされていたと言うことでしょうか?
中山:もともと、東京でマーケティングや出版などの会社に勤めていました。「湘南子育てライフ」を立ち上げようと思ったきっかけは、まず「子育て」というキーワードが仕事になる、消費行動に大きな影響を与えていると感じたからです。例えば習い事であったり、医療だったり、子育てにかかわる情報は、基本的に地元で展開しているところが多いので、双方をうまくマッチングできる媒体ができれば、きっとうまくいくんじゃないかと考えました。
もう一つは、私自身も小学生の子どもがいるんですが、まだ小さい頃に妻を病気で亡くしまして。もちろん、私は働かなければいけないので、その分、子育てに関していろんな方にお世話になったことで、いつかそのお返しがしたいと考えていました。この「湘南子育てライフ」を発刊してから、例えばボランティアで子育て支援をされている団体などへの協賛や、誌面を使ってその活動を紹介したり、イベントの告知をしたり、ささやかではありますが、少しでもその活動を支援できればうれしいなと思って取り組んでいます。
ー中山さんがこのお仕事を通じて感じられたことはどんなことでしょうか?
中山:この情報誌を発行する中で気づいたのは、湘南エリアの持つ魅力ですね。もともと好きでここで暮らしていたんですが、こだわりのお店を経営するオーナーや、地元で事業を展開している企業経営者の方、文化的な活動をされている方など、本当に魅力的な人たちがたくさんいることに気づくことができました。だから、とても地元が好きになりましたよ。
―中山さんはお料理することは嫌いではないと・・・
中山:あまり外食はしませんね。ほとんど家で何か作って食べています。鍋振りなんかも得意ですよ。
―中山さんのお料理好きは学生時代のバイト経験にあるそうですね。
中山:もともと実家が横須賀の衣笠だったので、高校時代から逗子や葉山にはよく足を運んでいましたよ。逗子駅前のスズキヤさんの1階に、今はスターバックスが入っていますが、以前はラ・マーレの系列カフェバーだった「カフェ・ド・チャヤ」があって、大学時代にはずっとそこでバイトしていました。コーヒーとかカクテルも出していましたが、フードでパスタやカレー、オムレツなんかも出していたので、そこで調理を覚えました。
―ではレパートリーもラ・マーレ風なんですか?
中山:こう言っては恐れ多いのですが、やり方がラ・マーレ風なんです。今でもカレーを作るときなんかは、玉ねぎをみじん切りにして飴色になるまで炒めて、肉やシーフードなどの主役が立つサラサラ風に仕上げたりとか。基本的に料理は好きな方なので、少し手間をかけてもおいしく仕上げたいタイプですね。
―中山さんにとっての幸せわくわくご飯とは?
中山:今までの話ともつながるんですが、地元で採れた野菜だったり、魚や肉などを使って料理をして、それを食べることですね。決して、そうでなければNGというわけではないのですが、自分が好きな地元で育てられた食材と考えると、それ以外の食材とは違ったワクワク感が得られます。