梅雨が明け夏本番になってきた7月10日、「TIDEPOOL」(タイドプール)の木曜クラスを見学させていただきました。

TIDEPOOLは葉山の大浜海岸、一色海岸などを活動拠点に、子供たちを対象とした海洋教育の実践の場を目的とする海の塾。放課後、休日に自然を感じて、学ぶ場所です。

本部があるのは葉山公園近く、海まで2分くらいの静かな住宅街の中。友達のうちに招かれたような懐かしさもある一軒家です。

庭が見渡せる談話室はキリムや木のパドルが似合っていて、とてもリラックスできる空間です。本棚には海や自然関係のいろいろな本がありました。奥の部屋はボディワークのトレーニングルーム。庭にはクラスで使うボードなどが積み上げられています。

代表の今村直樹さんは日焼けして力強く、見るからに海のアスリートという感じです。そしてにこやかで元気なとても気さくなお兄さんという雰囲気の方でもあります。
今村さんは3歳から水泳を始め、高校からレーシングカヤックと出会い 日本代表へ。
大学卒業後はオーストラリアでスポーツ&レクリエションを、その後マリンガイドやキッズクラブで働きながらライフセービングを学んだそう。
他にもカヤック、沖縄の伝統帆船サバニ、ライフセービングインストラクター、ダイビング、オーシャンスイム、などの資格をお持ちです。
コーチは他に3人。皆さん日本代表ナショナルチームレベルだそうです。


お話をうかがっていると縁側から子ども達が「こんにちは!」と元気にやってきました。
木曜日のクラスは上級生クラスで小学校3年生から中一までの男女6人です。
時には早めに来て宿題をやったり本棚の本を読んだり。
各クラス10名までの少人数制で、一人ずつ分厚い記録や作品が丁寧に保管されていました。
月に一回はインターナショナルコミュニケーションのクラスがありイギリス出身のコーチが英語でゲームをやったり作品を作ったり。
これはそのクラスでやった作品の一部です。

子ども達が揃ったところで、今村さんとコーチの柏木さんが引率して大浜海岸まで行きます。今日のメニューはライフセービングなので、子ども達はそれぞれにニッパーボードを抱えていきます。

初めは準備運動で波打ち際でジャンプなどして海に体を慣らします

 

風の強さ、向きなんかも考えて動く。それ以外にも、ボードをコントロールすること、どの方向にパドルするかなど常に子ども達に考える要素は沢山あります。

ランニングしながら一色海岸のライフセーバーの方たちにご挨拶に行きます。
今村さんはライフセービングインストラクターでもあるので地元のライフセーバー達の指導もされています。

今日はいつもより波があったのでボードの練習の後は、波乗りの時間に。

子ども達はそれぞれ楽しそうに波に乗っていました。

その時々海のコンディションに合わせてメニューも変えて行くそうです。

常に変化して行く自然の中では自ら考えて臨機応変に行動することが大切だそう。コーチ達は技術指導はしますが、なるべく指図しすぎないように気をつけています。子ども達に考えさせて行動できることを促すようにしているそうです。

キャンプでも大人は子どもサポートする側に。実際子ども達は時間がたつにつれ自ら考え行動するようになっていくそうです。

TIDEPOOLの特徴は春夏秋冬で季節に応じたプログラムが豊富なことです。これまでに行った活動はアウトリガーカヌー、ライフセービング、琉球サバニ、サーフィン、カヌーポロ、キャンプ、ジンベイスイム(ジンベイザメと泳ぐ)、トレイルランニング、犬ぞり、スノーキャンプなど。

今村さんはご自身の多くの経験から、自然を通じて子ども達の人間力を育てていきたいそうです。
そしてこの自然介在教育の理念を『パワー9』として掲げています。
生き抜く力、礼儀の力、基礎体力の向上、命を守り自他を思いやる力、セルフレスキュー(自己救命力)、自然と親しくなる力、自然を通じ学ぶ力考える力、国際感覚力、ストレス開放力。

また今村さんが大切にしていることは「感動」。

自然の中の体験で心が動くこと、動かされる事を大切に、沢山の感動を皆さんに伝えたいということでした。

 

データ

名称   TIDO POOL

代表   今村直樹

対象   小学一年生~

活動場所 大浜海岸、一色海岸、長者ヶ先海岸など

活動時間 水曜日コース1,2年生

木曜、金曜日コース3年生以上

16:30~18:00(荒天時17;30~19:00)

月謝   9000円(入会金10,000円)

TEL      046-877-0650

FAX      046-874-7515

HP       http://tidepool.jp