子どものことで悩むのは勉強もさることながら友だち関係・・・これは親にとって大きなテーマです。今時は「休み時間がこわい」これで悩む子どもも多いそうですが我家の場合もそうでした。小学4年の時の出来事です。体育を見学したい、お腹が痛いので学校を休みたい・・・そんな訴えにピンときて話を聞きだすと「20分休みがこわい。お友だちがこわい」と言います。どうもいつものグループについていけなくなった様でした。

 情報があふれている現代。思春期は小学4年生くらいから始まるようになったそうです。思春期は「私は誰か」が最大のテーマ。自分がどんな人間なのか知りたくて友人を探したり、いくつものグループに属してみたりするそうです。自分にとって居心地のいいグループにスッと出会えなければ、しばらく彷徨うことにもなります。傍からはふらふらしているように見えても思春期の子どもにとっては大切な行動のようです。

  さて、娘の一件。担任の先生に状況を見守っていてほしいことを告げ、娘の希望通りに休ませました。ママも先生も見方、皆が仲良くなれるように先生も協力してくれることを伝えるとほっとしたようでした。欠席が長引くことも覚悟していましたが、2日後には「もう大丈夫」とすんなりと復帰しました。しばらく担任の先生に娘の状況を報告してもらっていましたが、何かがふっきれたらしく何ごとも無かったかのようにそのグループの子たちとも仲良くしていました。

  娘が学校に行きたくないといった時、やはり動揺しました。しかしすぐに冷静になれたのは娘の友達やそのお母さん達の笑顔を思い出したからでした。懇談会や授業参観、我家に遊びに来た時を思い出せば皆優しい親子でした。あの子たちが故意に意地悪なんかするはずないな、お母さん達も話せばわかりそうな人達ばかりだなと感じたとたんに気持ちが落ち着いていきました。笑顔にはこんな力もあるのだと実感しました。

  余裕をなくした時や落ち込んだ時も子ども達の笑顔に元気付けられてきました。いろいろな人の笑顔に助けられたように、私の笑顔に助けられる人もいるのかも知れない・・・そう自分に言い聞かせ、鏡の前でしわを気にせず笑顔を作ってみる私でした。