――谷口さんはどのようなきっかけでアクセサリーを作り始めたのですか?

 

谷口:はい、子どもが生まれる前は外で働いていましたが、長男が生まれてからはずっと家にいるように なりました。初めての育児で分からないこともたくさんあり、煮詰まって門悶とするようになってきて・・・。 ある日、雑誌を見ていたら小さなコーナーにビーズアクセサリーの作り方が載っていて作ってみたら素敵にできたんですね。そういえば、小さい頃何か作ったり細かいことをするのが好きだったな~と思い出して・・・。それから夢中でビーズや天然石でアクセサリーを作るようになりました。作ったものをフリマで売ってみたり、ミクシ―で呼びかけて集まって一緒に作ったり、ワークショップの講師として声をかけていただいたりとだんだん活動が広がっていきました。

―谷口さんのアクセサリーは、海、山など自然をイメージして作られているものがたくさんあります。やは   り、逗子らしさのようなものを意識して作ってらっしゃるのですか?

 

谷口:はい、最初ネットショップを始めた頃は、アドバイスに従って無難でよく売れそうなものを作ってい     ました。けれど言われるがまま作っているうちに「なんかちがうな・・・」と思うようになってきたのです。自分らしいアクセサリーってどんなものかな?と考えた時、小さな頃から逗子で育ったということが影響して、やはり海や山など自然をイメージして作ったものが自分らしいアクセサリーだと気付いたのです。それからは作るアクセサリーも色を工夫して海をイメージしたり、大地のエネルギーの意味を持つ石を使ってみたり、色々工夫しながら楽しんでいます。

―ネットショップをしていて、良かったと思うことはありますか?

谷口:自分で作って満足するだけでなく、ビーズアクセサリーを通じて、遠くの方とのコミュニケーションがとれて世界が広がることがとても嬉しいです。先日注文してくださったお客様は被災地の仮設住宅のかたでした。ビーズアクセサリーって、生活に必ず必要ではないものですが、あると心が潤って嬉しいものだと思うんです。そういうものを注文していただけるようになったのは、少しずつ心の余裕が出てこられたのかな・・・と思い「復興」という言葉が思い浮かび嬉しくなりました。他にも発送したものが届くたびに必ずご当地カードで「大切に使わせていただきます。」というメッセージを送って下さったり、海外に住んでいる方からの注文もあります。

―ビーズアクセサリーを作ってみたいなと思っている方に、アドバイスはありますか?

谷口:まずはワンアクション起こすと、何か変わると思います。どうしようかな・・・と門悶としているともったいないです。やりたいな~と思って実際にやり始めると、不思議とそれに関する情報が入ってくるようになって広がっていくと思います。ママが好きなことをしてハッピーになれると、家族みんなもハッピーになれると思うんです。

―さて、谷口さんはお料理もお好きだと伺いましたが・・・

谷口:はい、昔はそんなに作らなかったのですが、子どもが生まれしゃべれるようになり「美味しい!!」と言ってくれたことがとっても嬉しくて・・・そこからですね~。

―谷口さんは1日の食事の中で、特に朝ごはんに力を入れているそうですね。

谷口:もともと昼は末っ子と私だけなので残りものなどで済ませていて、夜は夜でがっつり食べると体重が気になってしまうので軽め、じゃあ、朝をきちんと作ろうと。彩にも気を使い、1皿にきれいに盛り付けカフェっぽくして家族そろってゆっくり食べています。色々話をしたり、今日1日のことを考えたりとてもいい時間になっています。 買い物に行って朝食の食材を見つけると、明日の朝楽しみだな~とワクワクします。パンの代わりにスコーンやケークサレ(甘くないパウンドケーキ)を焼いてみたり。子どもが3人いると なかなかゆっくり外食するもの難しいので、今はおうちで楽しみながら食べるのがいいですね。夜も、雑誌で見たりした美味しそうなおつまみをいくつか作り、ワインを飲みながらゆっくり過ごしたりしてリラックスしています。食事は毎日のことなので、マンネリ化しないよう楽しくしていきたいなと思っています。

 ―谷口さんにとっての「わくわくしあわせごはん」とは?

谷口:家族みんながにこにこやさしく笑ってハッピーな気持ちでいただくごはんです。