みなさんは非常時のために、非常食を備蓄していますか?
その非常食、賞味期限が近付くと食べなければなりませんね。
その時、家族の皆さんは喜んで非常食を食べていますか?
我が家では、みんな渋々・・・だって美味しくないんです。
ところが・・・そんな思い込みが無くなる出来事があったのです。
先日、ビーチFM主宰のイベント『非常食の概念を見直そう~健康を考える』に参加してきました。
葉山の災害ボランティアの方や、日赤の防災ボランティアの方、栄養士さんのお話など非常時にとても
役に立つ内容でした。
東北の震災では、避難所での食事が大変だったそうです。
避難初日は食事無し、2日目に大人2人でおにぎり1つ、5日目でも3食おにぎり。
場所によってはピンポン玉大の大きさの塩むすびが1つずつということも・・・!
物資が届くようになっても偏りがあり、味噌や醤油はたくさんあるのにマヨネーズやケチャップが全然届かなかったとか。
ボランティアさんがたまたま持参したマヨネーズを避難所のお子さんたちに差し上げたらとても喜ばれたんだそうです。
また、栄養の偏りも心配されたそうです。
毎日のように飲んでいた牛乳や肉や魚などのたんぱく質が、なかなか手に入らなかったり、ビタミンを摂取できる野菜も不足しがちだったそうです。
しかしそんな話を聞いた後、栄養士の方が非常食の備蓄のヒントを教えて下さいました。
たんぱく質を摂れるツナ缶やイワシ缶、ビタミンを摂れる野菜の入ったレトルトカレー、ドライフルーツ、野菜ジュースが備蓄の中にあるといいですよとのことでした。私は野菜大好きなので、これを聞いてとても安心!
また、卵や牛乳などのアレルギーのあるお子さんが一律に配られる非常食に困っていた話もうかがいました。
アレルギー事故を起こさないためには、食べる前に原料を必ず確認する、食器の使いまわしにも十分気をつけることが大切なのだそうです。
その教訓を生かし、逗子や葉山などでは備蓄食の中にアレルギー用の非常食も少し用意したり
アレルギーのある人のために避難所にアレルギーのボランティア団体が非常食を運んでくれるシステムもできたそうです。
そしてイベントの後半、イシイ食品の作った、7大アレルゲン不使用の非常食を試食しました。
玄米や小豆のおかゆと、それに合うおかず2品です。
水や火が無くてもおかゆならそのまま食べることができるし、玄米はビタミン、ミネラルが豊富。
おかずの豚肉はたんぱく質です。
これが、想像以上に美味しくて驚きました。
非常食=まずいものと今まで思っていましたが、決してそんなことはありませんでした。
これなら老若男女、だれもが美味しく安全にいただくことができると思いました。
避難所では身体も心もとても弱っていて、そんな時は内臓も必ず弱っているそう。
そんな時にもお粥はとてもいいそうですよ。
備えあれば憂いなしです。
防災の日は終わりましたが、今後も気を引き締めていきましょう。
皆さんのお宅でも、非常食の備蓄を見直してみませんか。