逗子在住の小・中学生34人が、半年間お能の稽古に励んできました。
今年で5回目となる逗子こども能。前回までの経験者もいれば、足袋をはくのも、扇を持つのもはじめての子もいます。
お能って、なんだろう?謡(うたい)って??仕舞って???
問われたところで、親のほうもしっかりとは答えられませんし、稽古をつけてやることもできません。
それでも子どもたちの柔軟なこと!
今年の最年少は6歳の年長さん2人ですが、彼らもしっかりと謡を3曲、うたえるようになりました。
謡には音楽の授業のような楽譜はありません。謡本を読めない子どもたちが、正座して先生の謡を聴き、テープも一切使わずに耳だけで覚えきりました。
正座すること、年長者の話を聞く態度を身につけること、それだけでも小さな子どもたちにはとてもよい経験です。
逗子こども能は「元気」が取り柄。
本物の能舞台で袴をつけて、「蘆刈」「岩船」「敦盛」の謡と仕舞を披露します。
午後からは、指導の観世流能楽師・柴田稔先生が出演する「隅田川」ほか能狂言公演も行われます(こちらは有料です)。