暑い、暑~い、毎日が続きます。
灼熱の屋外から冷房のきいた室内に入ると、ホォ~っとするものの・・・その落差が知らず知らずのうちに、身体に疲れをためてしまっているのかもしれません。
逗子・銀座通りにほど近いトータルビューティーサロン「ノラサパス逗子」で、ヨガ圧トレーナー・スパニストの金長美奈さんに、夏の疲れのメカニズムと解消法についてうかがいました。
夏も終わりに近づくと、身体の「だるさ」や「むくみ」の症状で、気力もダウンしがちです。
むくみの原因の一つは、内臓の冷え。身体の表面で暑いと感じていても、内側は冷えているのです。夏はつい、冷たいものが欲しくなるものですが、のど越しは冷たく心地よくても、それが内臓を冷やしているということがあります。
水分補給には、常温に近いものを、喉がかわく前にコンスタントにとるようにしましょう。
私たちの身体は、寒さを感じるとエネルギーを作って体温を上げるという働きを、無意識のうちにしています。猛暑の屋外と、寒いくらいの屋内を出入りするうちに、体温調節をする自律神経の働きがうまくいかなくなると、「冷え」を感じ、疲れやだるさにつながります。
体温が0.5度下がれば230キロカロリーも消費量が違うと言いますから、冷えはダイエットにとっても天敵です。
このところ、いいお天気が続いて本当に暑いですよね。これは高気圧の影響です。高気圧ということは、私たちの身体も空気に押されているとイメージしてください。すると、血管はぎゅっと押されて細くなって、血液の循環が悪くなり、冷えやすくなるという側面があります。
逆に梅雨や台風など低気圧のときは、血管が広がって周囲の神経に影響するため、頭痛などが起こる原因になっています。
夏は、昼間は晴れていたのに夕方は猛烈な雨!といったように、1日のうちでも気圧の変化が大きいですよね。こうした気圧の変化による頭痛の症状は、女性のほうが出やすいのだそうです。
血流やリンパの流れをよくすることで、痛みを楽にできますから、頭-首-肩にかけての血行をよくするストレッチがおすすめ。右手で右肩をおさえ、左手で頭を押さえます。反対側も同様に。
また、身体の筋肉には血液を心臓に戻す働きがあり、特にふくらはぎは第二の心臓とも言われます。
この働きが弱まると、下半身にたまった水分や老廃物を血液とともに押し上げることができずに、足がむくむわけです。
ですから、足の疲れにはこのポンプ作用をうながすようなマッサージが効果的。
ふくらはぎのマッサージには、オイルがなければお風呂で石鹸の泡がついているときやローションをぬったときなど、すべりやすい状態で、ふくらはぎの真ん中を、下から上方向へスーッとなでます。
この時、両手の親指以外4本ずつの指で、ふくらはぎの真ん中を押すようにマッサージするのも気持ちがいいです。特にひざの裏はリンパが溜まりやすいところなので、しっかりとマッサージして、老廃物を流すようにしましょう。
もしくは、こうしたポンプ作用がしっかり働くような、しなやかな筋肉をつけることも大切です。
ノラサパスでは、加圧トレーニングとヨガを融合した「ヨガ圧」を行っています。
加圧ベルトを巻いてヨガをすることで、巻かない時の4倍のトレーニング効果が得られると言います。
ふつう運動をすると筋肉に疲労物質=乳酸が溜まります。すると、成長ホルモンが分泌されて乳酸に働きかけ、新しい筋肉が作られます。
加圧ベルトを腕と足の付け根に巻いて血流を制限することで、普段は使われない手足の内側や先端の毛細血管まで血液が行きわたり、圧を解くことで血流と一緒に乳酸や老廃物が流れ去ります。ちょうど水道のホースをつまんでいた指を離したときのように、ドッと流れるイメージです。その時に流れる成長ホルモンは、通常の270倍にもなるとも。
軽い負荷で、ハードな運動をしたのと同じくらいの筋力アップ効果が期待できるというわけです。
加圧のレベルは弱めとはいえ、腕の血管が徐々に浮き上がってきます。軽いと思ったダンベルも、次第にきつく感じられます。
ヨガのゆっくりした動きのなかで、余分な力を抜いて、自分の身体の固いところや歪みに気がつくことが大事なのです。
ヨガ圧の後は、スパタイム。
お湯で満たされた温かいマットの上で、身体をあたためながらのリンパマッサージは極楽そのもの。老廃物を取り除き、新陳代謝を高めることで、病気になりにくい身体を作ります。
ヨガ圧のときに気付いた歪みなどの原因が、スパの施術でその人の身体に触れることで金長さんにはわかると言います。
ノラサパスは1対1のパーソナルトレーニングなので、ひとりひとりの体力や症状・目的に合ったプログラムを組んでくれるのが魅力的ですね。
育児や家事は、肩が前下がりになるような姿勢になりやすいもの。小さなお子さんがいれば、抱っこで肩も腰もガチガチになりがちです。
二人のお子さんを育てるママでもある金長さんは、子育て世代のママたちのつらさがよくわかります。
たとえば子どもを抱きあげるとき、動き回る子どもを遠くから抱き寄せると腰を痛める場合があります。一呼吸して、子どもの近くで膝をついてから抱き上げるなど、身体に負担のない動きをしましょう。
また何かに夢中なときや、ストレスのあるとき、無意識に奥歯をかみしめていませんか?
夏休みは子どもが始終家にいて、生活のリズムが変わりますから、それだけでもママにはけっこうな負担ですよね。
奥歯をかみしめると側頭筋が固くなり、視神経に作用して目の疲れやかすみにつながりますし、首も腰も歪むため、肩コリ・腰痛の原因にもなります。
まずは、リラックス!
からだをゆるめて、家でもできるストレッチやマッサージなどで、柔軟性のある筋力をつけましょう。
身体が動かないと、気力もでません。
気力が整わないと、美しくもなれませんからね。
データ
「ノラサパス逗子」
住所 逗子市逗子1-6-1PIERZ2階
電話 046-874-5656
open 10:00~22:00、月曜定休。予約優先。
参考料金
ヨガ圧60分7,350円、ボディスパ60分6,820円
各種回数券(10~20%off)、身体整えコース・肩コリor腰痛改善コースなどパーソナルトレーニングコース(5~25%off)なども。